着物クリーニング「黒留袖を地味に・・・」

着物クリーニング「黒留袖を地味に・・・」

 着物クリーニング「黒留袖を地味に・・・」

「派手になってしまった黒留袖が、こんな風に生まれかわりました。」

加工前の黒留袖加工後の黒留袖




「婚礼時(25年ほど前)に作った黒留袖を着たいのですが、どうしたらいいでしょうか?」
とご相談をいただきました。

黒留袖

見せていただくと、柄の部分がカビにより変色しており、裏地も茶色く変色していました。

この着物は、あと1回着るかどうかわからないこと、子供さんの結婚式は済んでいること、お母様に作っていただいた着物をそのままにしておくことは忍びないことなどの事情を考慮し、表地の柄部分を中心に修正することにしました。


①後ろの柄部分の変色
 後ろの柄部分の変色はカビによるものですが、胡粉(貝殻をくだいて染料に混ぜたもの)を使っており、カビの菌は洗いによりきれいにしても変色はきれいになりません。 そこで、変色の部分の上から柄を置いてわからなく加工し、また、色も派手になってきたため、朱を青にし、金加工を施すことで上品で抑えめな感じに仕上げました。

②裏地の交換
 裏地の変色は洗いではきれいにならないため、交換することが基本ですが方法が種類あります。
 ●着物自体をほどいて仕立て直す方法
 ●着物の形はそのままで、裏地だけはずして新しい裏地を縫いつける方法

「カビ」により変色した裏地     変色した黒

職人さんと打ち合わせをする中で、実は全体的にあちらこちら汗で黒い色が変色しており、柄のところだけ綺麗にしても着用に問題があるということで、
同じするならほどいて黒い部分の変色を修正し、柄の部分を地味に、黄色く変色した胴裏も交換して気持ちよく着ていただけるようにしよう。
しかし、あまり多くのお金をかけられないとおっしゃったので、仕立てを海外縫製にしました。


そして、出来上がった加工がこちら

加工前の黒留袖





加工後の黒留袖

今回の加工内容は、
①黒留袖をほどいて洗う
②黒い地色部分の変色を修正
③柄の部分のすそ、松の柄(朱→紫)再度金箔を置く、カビによる変色がきついところに金彩のたたき加工をして、変色を目立たなくする
④胴裏を新しくし、海外縫製で仕立てをする

加工に要した日数は約半年、金額は10万円でした。

お客様からは「きれいにして下さってありがとうございました。婚礼時に母に作ってもらった着物がきれいになってうれしいです。これで、安心して着ることが出来ます。」とおっしゃっていただき、職人さんともどもホッとしました。


powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional