工房探究5・上原美智子さんの工房へ ~ 「着楽にいこうぜ!」

工房探究5・上原美智子さんの工房へ

 工房探究5・上原美智子さんの工房へ

  (#295・2011年03月22日)

今回の工房見学で一番伺いたかった工房がこの上原美智子さんです。


昨年の夏、問屋さんの展示会で見かけた不思議な帯、

NHKで紹介されたDVDを見て、一度お会いしたかった作家さんです。


工房の入り口では、沖縄の守り神シーサーが出迎えてくれました。


シーサー


上原美智子さんは、着物作りを4年習われた後、

「今の時代に合った布を作り出したい」という思いで、

細い糸を使ってショールを織り初めました。


あけずば織りショール


沖縄では、とんぼの羽の事を「あけずば」ということから、

薄く強いこの布をあけずば織りと名付けられました。


上原さんの布に対する思いは、出来るだけいらないものを取り除き、素材本来が持つ力を引き出す・・・「引き算」のモノ作りです。


その思いを追求した結果が、お蚕さんが吐く1本の糸、3デニールの細さの糸で作られた布。

御嬢さんが結婚式で使うショールを作りました。

織りあげるのに3カ月かかったそうです。


あけずば織りショール


ふわりと空を舞うこの布は約5mの長さがありながら、重さはわずかに3gです。

持たせていただくと、柔らかい暖かさ、まゆ本来が持つ力強さを感じました。


上原美智子さんと

上原美智子さんと一緒に・・・


上原さんは、作られる布のように繊細でやさしい方でした。

「蚕が吐きだす糸は、吐いて一呼吸おいて、また吐くというように、

均一ではありません。その不均等さが美しい布になります。」

とおっしゃっていました。

究極の引き算から生まれた、美しい布です。


Tag: 工房探究

powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional