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仕立て直し豆知識

着物(きもの)豆知識!【 仕立て直し編 】



お母様、おばあさまがお召しになられた着物(きもの)を娘様に譲りたい。
「娘が着れるようにできますか?」というご相談をたびたびいただきます。
そんな時に気をつけるポイントは・・・

1.母から娘へ、肩裄出るかなあ



きもの寸法

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大島紬の耳

今の娘様は、手の長い方が多く「肩裄(かたゆき)出ますか?」というご相談をいただきます。
こんなときは、肩裄=肩巾(かたはば)+袖巾(そではば)です

  • 着物(きもの)の布巾がありますか
     最近の着物(きもの)は反物の巾が1尺(37.8cm)あるものが多くなってきましたが、20年位前のものは振袖でこそ1尺~1尺5分(39.7cm)ありますが、多くの着物(きもの)は9寸7分(36.7cm)位でした、もっと以前のものでは9寸5分(35.9cm)というものも少なくありません。

     また、一般的に袖巾はいっぱいにとっても布巾-5分(1.89cm)(縫い込みときせが必要なため)です。
    布巾が9寸5分なら袖巾は9寸までとなります。
  • 着物(きもの)には耳があります
     布巾いっぱいに柄が染められていれば良いのですが、昔のものほど反物の耳の部分は柄が描かれていなかったりします。
     この場合は、柄が描かれている部分までしか袖巾を取ることはできません。大島紬などでは、絣を織りこむため耳の部分には柄がありません。
  • 肩巾は後巾の制約を受けます
     娘様は体が細く手の長い方が多いです。これは、体に合わすと身巾を狭く、肩裄を広くと矛盾する寸法となり着物(きもの)のシルエットがくずれます。後巾と肩巾の差は8分が理想的ですが、1寸、1寸5分などの寸法を望まれる方もあり、和裁士泣かせです。こんな時は身八つ口の下から斜めに脇を縫い上げます。

上記の事柄を勘案して、出来る肩裄を決めていきます。



2.母から娘へ、身丈出るかなあ

きもの寸法

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身丈に別布を接ぐ

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今の娘様は、背の高い方が多く「身丈(みたけ)長くなりますか?」というご相談をいただきます。

  • 着物(きもの)に内揚げがありますか

     昔の着物(きもの)は身長にあわせて染められたものもあり、このような着物(きもの)は、丈を出すことはできません。

    しかし、前・後ろに内揚げがある場合は、前の左右両方の内揚げの寸法をはかり小さい方の縫い込み分を出せば、身丈を長くすることが出来ます。
  • 身頃ではおはしょりの陰の部分に別布を接(は)ぐ

     内揚げがない着物(きもの)や、内揚げを出しても身丈が足りない場合。身頃ではおはしょりの陰の部分に別布を接げば、ほとんどの着物(きもの)は最長4寸(15.2cm)まで身丈を長くすることが出来ます。

    接ぐ布は、袖が長かったりすれば共布を使い、共布が無い場合は、着物(きもの)地色と同色に染めると、仕立て上がりの違和感も少し解消されます。

    また衿丈も長くなるので、共衿の下で接ぎをします。
  • 着付や腰ひもの位置で調整する

     少しの寸法不足なら、着付けの時、腰ひもの位置を少し下にすると着れることもあります。

お客様の希望をよく伺って、出来る身丈を決めていきます。



3.母から娘へ、また着物(きもの)によみがえる?

お母様がよくお召しになられた着物(きもの)を、もう一度「着物(きもの)」として着れるようにできますか?
というとき・・・

① 色無地などの「着物(きもの)」は、『染替(そめかえ)』という方法で、
まったく違った色の着物(きもの)に変身させることができます。

  • 『染替(そめかえ)』とは
    濃い色⇒薄い色の場合:色を抜いてから、染める方法
    薄い色⇒同系の濃い色の場合:色抜きをせず、重ね染めができます
    お好みの色にしたい場合は、色抜きをした方が良いです。

当店でも染替のご相談を承っております。
着物(きもの)を「解き洗い」「色抜き」「染め」の標準コースで29,800円です。
詳しくはご来店または、お問い合わせください。



② よくお召しになられた「着物(きもの)」は、色ヤケ、シミ、キズなどが見受けられます。
そんな時の対処法のひとつに『繰り廻し(くりまわし)』という方法があります。

  • 裏返しにする
     紬、御召、ゆかた(両面染め、中形染めなど)、ウールなど表・裏のない着物(きもの)は、表地に色ヤケ、シミなどがある場合裏返しにして仕立てることができます。
  • 天地・前後の身頃を入れ替える
     色無地や小紋の着物(きもの)などで、表に出てる部分が汚れている場合は、内あげ位置にて裁ち切り天地を入れ替えたり、前後の身頃を入れ替えるなど着物(きもの)の傷み具合により対応します。


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