ブログ 「店主の日々」 上原美智子さんの帯

上原美智子さんの帯

 上原美智子さんの帯

   (2010年8月7日)

西宮では昨晩激しい雨が降りました。そのおかげか、今朝は日射しが強いものの空気が軽く感じられました。


今日は「立秋」、暦の上では「秋」です・・・暑さが少し和らいでくれるといいのですが。



月初に京都で一目ぼれして、仕入れた帯が届きました。

上原美智子・帯「たてわく」

ピンクベージュのやさしい帯です。

何点もの商品が並んでいた中で、静かな存在感のある帯が目に留まりました。

上原美智子・帯「たてわく」

部分拡大してみました。この帯は糸を先に染めて織られたものです。


普通の機(はた・織る時に使うもの)では縦糸はまっすぐで、となりの糸との間隔は一定です。


ところがこの帯は縦糸がななめになっている。どうやったらこのように織れるのだろう???

上原美智子・帯「たてわく」

水目梅、ティカチ、センダン、南洋スギなど沖縄の植物で染めた糸を使い、手織りされた帯は、ふわっと軽く糸のつやが感じられます。


絹でありながら精錬を甘くすることにより生地にしゃっきり感を残しています。


この「帯」をどんな「きもの」に合わせ、「小物」のコーディネートをして、どんな方がお似合いになるのかなあと考えるとわくわくしてきます。


どなたにご縁があるかと考えると楽しみです。


実物は写真では伝えきれない不思議な魅力があります。


このブログをご覧になって興味ある方は、お問い合わせください。




この帯に出会うまで、上原美智子さんのことは知りませんでした。


上原美智子さんは、沖縄在住、きものや帯の作家であるとともに「あけずば織」(沖縄の古語でトンボの羽の意)と名づけた超極細の薄布の世界を作り出しておられます。


本に書かれてある記事、NHKのETV特集のDVDなどを見て、知れば知るほど、上原さんの【布】への深い愛情が感じられます。



「沖縄」の中から上原さんの言葉をご紹介いたします。


『手織りの布は、見て心地よく、着けて心地よいという役割があるけれど、なによりもすばらしい役割は、人の気持ちを包み込むことですね。』


長女の美野さんが結婚したとき、上原さんは心をこめて純白のウエディングベールを織ったそうです。


美野さんは、『母の思いが入っていて、温かな気持ちになりました。それだけでなく、軽くて肌ざわりもよくて、とても祝福されているんだなあといううれしさでいっぱいでした』。


『赤ん坊として生まれたときも、死んだときも、人は布にくるまれる。布は原初的で深いものですね』


などなど、一本の糸が布になり、空気を包み込む空間を作り出す・・・



一本の帯が新しい人との出逢いをつないでいく、ご縁が繋がっていくことにふしぎな気持ちです。

機会を作って上原さんの工房へおじゃましたいものです。


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